なめらかな日々

水のように生きたい

いつもどおりに生活している

 今週は小説を書いていた。TBSで土曜21:00に放映される「世界ふしぎ発見!」が無性に見たくてしょうがなかった。最近はまともに見ていないのに。

 小説を書くにあたって、よく言葉を調べる。創作意欲やアイデアが触発されるような音楽を聴く、そのためにパソコンのブラウザを開く。PC版のSafariがブラウザのなかで一番好き。好きなものに囲まれて好きなものを使って生きていけるということが、とつぜん不思議に感じられて困ってしまう。私はこんなに自由だったっけ? と、戸惑う。

 

 本も読んだ。町屋良平の「愛が嫌い」、きれい。好き。今はそれくらいしか言葉を尽くしたくない。それからスピッツを聴く。「触れ合うことから始める/輝く何かを追いかける」。リコリスという曲のうつくしい歌詞。かなしいメロディなのでこの曲を聴くと胸が痛くなってしまう。アイロンのにおいが恋しくなる。「スピッツの曲の中で一番好きな曲は?」という質問は、「死んだら人の魂はどうなるの?」という質問くらい悩ましい。プレイリストが鳴り止んで静寂の間に、背後からぴちょんと水音が鳴った。メダカが跳ねたのだろうか。家にいるメダカは二匹。一匹喪ってしまった。ちくわという名前の背骨が曲がったメダカで、私からすると気が弱そうに見えた。最期は跡形もなく消えてしまった。そんな悲しさを思いながら、今あるものを明日に持ってゆく。生活とはそういうもの。

 

リコリス

リコリス

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