なめらかな日々

水のように生きたい

2019/9/13 昔の記憶

出先で0くんを見た。

母親らしき中年女性とファストフード店の順番待ちをしていたが、その姿はカップルに思えた。相変わらず素晴らしい。立ち姿が気品にあふれている。今も絵を描くことは続けているのだろうか。あのときに思いを伝えてみればよかったと思う。といって、あのころに戻ったとして告白するかというとしない自信はあるけれど。げんに今日も話しかけることはしなかった。成就しなかった片想いは時間とともに薄まっていき、失恋の痛みも辛さも感じないまま終焉する。恋情の残滓は、胸の隅でやすらかに平臥しているようだ。忘れかけていた幽かな思い、それは潰えないことを知った。素敵な人だった。